麻生氏 燃料輸入増で電気料金上昇を懸念
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140513/k10014409541000.html

麻生副総理兼財務大臣は、閣議のあとの記者会見で、
平成25年度の経常黒字が大幅に縮小したことについて、
燃料の輸入額の増大が主な要因だとしたうえで、電気料金の値上がりを抑えるためにも、
安全を確認した原子力発電所は早期に運転を再開させることが望ましいという考えを示しました。

この中で麻生副総理兼財務大臣は、昨年度の経常黒字額が統計が比較できる
昭和60年度以降、最も少なくなったことについて「円安や原発停止による燃料の輸入増大のほか、
製造業の生産拠点が海外に移転していることなどが影響している。国の富が流出していることは望ましくないと思う」と述べました。
その一方で、「日本の稼ぎ方が変わってきている」と述べ、外貨を獲得するためには輸出だけでなく、
企業が海外に投資し、高い収益を上げることを促すような成長戦略が必要だという認識を示しました。
さらに麻生副総理は、原油やLNG=液化天然ガスなど燃料の輸入額の増大が電気料金の
値上がりにつながることに懸念を示したうえで、
「原子力発電所は当面の間、一番安い電気を供給する。
電気料金が高いと物価の上昇を通じて個人消費も低迷させる。
運転を停止している原発は、安全を確認したうえで早く動かすことを考えなくてはいけない」と述べました。


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