MITSURU OBE
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↑インドネシアの日産工場で「ダットサンGO+」を組み立てる労働者
 財務省が12日発表した国際収支状況(速報)によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支は3月に季節調整済みで
赤字幅が拡大した。

 これは日本経済が構造的な赤字を膨らませているとの議論につながり、もはや輸出大国ではなくなったことを示す明確な証しとなりそうだ。

 エコノミストの中には、4月1日の消費増税で消費者が輸入品の購入を控えるとみられるため、今年後半には収支が黒字化するとの予測が多い。

ただ、それでも日本の輸出競争力に対する疑問は残る。

 3月の経常収支は1164億円の黒字となり、黒字幅は市場予想の2940億円を大幅に下回った。季節調整ベースでは7829億円の赤字で、
比較可能な1996年以降で最大の赤字を記録した。2013年度の黒字はわずか7899億円だった。

 キャピタルエコノミクスはリポートで、季節調整ベースで大幅赤字となった一因として消費増税前の駆け込み需要を挙げ、
消費者が増税前に高額商品を前倒しで購入したことが輸入を押し上げたと指摘。この需要は4月以降に落ち込む可能性があり、
「結果的に、経常収支は近く黒字を回復する」との見方を示した。
(略)
 2011年に発生した福島原発事故を受けて大量の燃料を輸入する必要が生じ、これが赤字の一因となった。
日銀の金融緩和を受けた内需拡大も輸入を一段と押し上げる役割を果たした。

 一方、円安にもかかわらず、輸出回復の勢いは鈍い。

 このため、輸入が減少しても、日本が主要輸出国だった頃の水準までは経常黒字が回復しないと予想されている。

 キャピタルエコノミクスは「短期的な輸出見通しは弱いままだ」と指摘。企業が生産拠点を海外に移し、日本に投資する海外企業が
少ないことを理由に挙げている。
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