3D(3次元)プリンターでの拳銃製造が危ぶまれていたが、案の定、逮捕者が出た。
容疑者の男が造った拳銃(3Dプリント銃)は殺傷能力が基準の5倍という危険極まりないものだった。

画期的な技術として注目を浴びる3Dプリンターも、精巧な部品が容易に作れることから、
「日本を代表する部品などが軒並みコピーされる」(IT関係者)と危惧する声は尽きない。

神奈川県警に銃刀法違反(所持)の疑いで逮捕された湘南工科大(同県藤沢市)の職員、居村佳知(よしとも)容疑者(27)。

逮捕容疑は、3Dプリンターで造った樹脂製の銃2丁(全長約20センチ)を4月12日に自宅で所持した疑いだが、
県警が行った家宅捜索では、製造した銃5丁が押収された。プリンターは外国製の組み立て式タイプを約6万円で購入したという。

バレたきっかけはネットだった。今年に入り、動画投稿サイトに自ら製造したとする銃などの動画を投稿、
「銃を持つ権利は基本的人権」などと書き込んだのを県警が見つけて捜査していた。

6万円台という格安価格も登場した3Dプリンター。印刷するような感覚で誰でも複雑な立体物を作れるのがウリだが、
拳銃など武器製造への悪用も懸念されていた。

「コンピューターで3Dデータを元にした設計図を制作できれば、誰にでも簡単に立体物を作れる。
その『3Dプリント銃』の設計図が、ファイル共有ソフトを介してネット上に流出しており、誰でもダウンロードできる状況だった」と銃器ジャーナリスト。

実のところ3D-は、日本が誇る製造技術を形骸化させる恐れもある。

IT企業の幹部は「特許を取った部品が簡単にコピーされかねない。腕のいい職人の“匠の技”も必要なくなり、
職人たちの死活問題にもつながる。小さな部品1つまでコピーとなれば、物づくりのスタイル自体大きく変わるだろう。産業界は大ピンチになる」。

日本を支える中小・零細企業も危険にさらされている。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140512/dms1405121533006-n1.htm


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